最初はぎこちない関係だったがね

嗚呼、休日出勤で浮気…と思えば、今度は別の名前が登場。家でも私を苦しめる。うぅ辛い日々、どうにも心は落ち着かず。

「そうなんですか、お辛い状況ね」ありがとう。街、いや村で唯一若く、同じ都会から越してきた若奥様の良子さんだ。

お互い年齢も近く、趣味・考えも近く、会話が弾む。最初はぎこちない関係だったが、今は一緒に居ると心が落ち着く。

正直、寝言で女の名前言う亭主よか、彼女と一緒の方が。「何か事情等があるかもしれず、信じてみればどうです?」信じる、か…。

知る前ならともかく、今は。「…」お互い黙っちゃう。折角慰め、励ましてくれるのに塞ぎ込んでばかり、申し訳ない気持ちで泣きだしそう。

「あ、えと、立ち話も何です、良かったら中でお茶飲みましょう!ね」ええ、嗚呼やはり。好意に甘え、中へお邪魔。

一通り他愛も無い雑談を楽しむ。やはり一緒に居れば、リフレッシュ出来る。